元のブログが閉鎖してしまったので、文章を一部抜粋し、こちらに掲載させていただきます。 箱根&芦ノ湖の環境問題を考えるブログ: 箱根 ツバメの巣撤去問題 ●箱根 ツバメの巣撤去問題 2006年07月06日 大自然の中に建つ有名ホテルが、子育て中のツバメの巣を撤去。生きているツバメのヒナごと、ゴミ同然に捨てられたというひどい事件です。地球に生きているのは人間だけではないはず。命の大切さを伝えたいと思い、今回ブログを立ち上げ、ご報告をさせていただきます。 私たちは、芦ノ湖湖畔に建つ、このホテルをよく利用していましたが、このホテルには毎年、岩ツバメが飛来し巣を作っていて、何羽ものツバメが飛び交う姿が、部屋の中からも間近に見えていたのです。芦ノ湖の自然を愛する私たちは、その愛らしい姿を見ることに喜びを感じていました。 しかし先日の6月30日、まだヒナがいるというのに、巣をすべて撤去してしまったのです。ホテル従業員に聞くところによれば、本社から壁に看板を取り付けるように言われたことと、糞が頭に落ちたお客から苦情が来たからということでした。気づいた時にはすべて撤去され、ヒナの所在もわかりませんでした。 7月3日、実際の作業をした工務店の方に伺うと、巣にいたヒナは40羽ほどで、その工務店が所有する資材置き場の裏山に放したとのこと。撤去から3日間経っていましたが、裏山に私たちはまだ生きているヒナがいるのではと思い、その現場に向かったのでした。ところが、裏山を探してもその形跡はなかったのです。 私たちはその時、事務所の入口の草むらの中から、かすかな小鳥の鳴き声を聞いたのです。しかし、草むらを探しても見つかりません。その時、草むらに無造作に置かれた10個以上の大きな土嚢袋に目が止まりました。「まさか‥‥!」あまりにも大胆に置かれていたために、見逃していたその土嚢袋を見た瞬間、背筋がゾっとしました。そして、中からは、巣に使われていた土と死がいとともに、まだ息があるヒナが続々と出てきたのです。そのむごい光景に、私たちは言葉もありませんでした。 私たちが命を救うことができたのは、21羽。そのうち3羽は、まだ産毛で、目も開きかけという、生まれたての赤ちゃんでした。昨日までに2羽が命をおとしてしまい、18羽を神奈川県の自然環境保全センターで引き取っていただきました。今はそちらで体力の回復をして頂いているところです。 7月4日にホテルを訪れたところ、ヒナを失った親鳥らしきツバメが、100羽ちかく、かつて巣があった壁の上空を旋回していました。今もきっと、自分の子を探し、空を舞い続けているに違いありません。人間が、利益を追求するためだけに、同じ地球に生きる命を奪うということ、このことに強く怒りと悲しみを感じた私たちは、この一件をきっかけにして、命を軽んじる昨今の風潮を変えられないかと考えています。 ※下記は画像についてたコメントです。画像はとても残忍なためこのページでは掲載しません。 7/3の様子。巣の撤去後も巣の近くにとまり、ヒナを探している親ツバメたち 巣のあった場所に必死にしがみついている親ツバメたち 工務店事務所の前にゴミのように置かれていたビニール袋。この袋の中に生きたまま放置されていました 袋の中はほとんどヒナの死骸でした。 別の袋です。3日経っているため、異臭がしました。 ヒナだけでなく、タマゴも犠牲になりました。 生きているツバメはまだ元気でした。 生き残ったヒナたちはやせこけていました。3日間何も食べていないので、大至急、水とエサを食べさせました。 まだ生まれて間もない幼いヒナ3羽です。3羽中2羽はこの翌日に力尽きてしまいました。 7/4のツバメの巣撤去現場です。撤去してから4日間経つのに、親ツバメはホテルの周辺を舞い、いまだにヒナの姿を探しています。 ●続報です。 2006年07月08日 現在は自然環境保全センターさんと周辺ボランティアさんの協力により、保護していただいていますが、最初の書き込みした後に経過をお聞きした際、一番小さかったツバメが死んでしまい、現在は17羽になりました。 また、すべてのツバメが体重が少ないことが判明。普通この時期のヒナだと平均20gの体重があるらしいのですが、3日間放置されたこともあり、ほとんどのヒナは14、15g(最高17g)。少ないヒナは10〜12gくらいで、普通、この体重だと生き残るのは難しいとのことです。しかし、みんなすごく元気です! 食欲旺盛でエサを食べているそうなので、大丈夫かもしれないということです。1週間くらいおいて平均体重に戻してから放鳥すれば、問題ないかもしれません。 ところで、現在は放鳥について準備を進めているところですが、やはり放鳥は親鳥の近くがいいので、ホテル側と話し合ったところ、ホテルの施設内で出来ることになりました。 以上が現在の状況です。 また動きがあり次第、書き込ませていただきます。 ●7/9現在の状況 2006年07月09日 その後の状況を、自然環境保全センターの方にお聞きしたところ、 残念ながら3羽が死んでしまい、現在14羽になってしまいました。 体重の小さい子から弱っていくみたいです。 ただ、中には体重が2日で2g以上増えている子もいるとのこと。 まだ放鳥までは1週間以上かかりそうです。 また、今回のツバメの件は県から警察に通報し、 現在警察が捜査中との情報が入りました。 ボランティアさんのところにも警察が事情聴取に訪れたそうです。 しかし、警察はホテルに同情的だったそうです。 ●テレビ番組が取り上げてくれました 2006年07月12日 今回の一連の問題をテレビで取り上げていただくことになりました。 日本テレビ『リアルタイム』というニュース番組です。 急な話ですが、今朝問い合せがあり、 今日の夕方に放送するとのことです。 現在、編集中のため放送時間は確定してませんが、 17:20〜とか、18:10〜になるかもしれないとのこと。 ぜひ、観られる方は観てみてください。 とり急ぎの情報でした。 ●今回の問題が教えてくれたもの 2006年07月13日 ここに来ていただいて、ありがとうございます。 じつは私たちは、このホテルにかなり頻繁に宿泊をしていて、この撤去の時にも、当日まで宿泊していました。看板設置のための足場を組んでいるのは知っていたのですが、まさか、子育ての只中にある巣を撤去するとは、想像のはるか外でした。 一流と呼ばれるホテルが選択する道ではないでしょう。 それに、人のことは、基本的に善人と思いたいですから。 その後、支配人や本社の方との話し合いの中で、「もし子育て中と知っていれば取りやめた」と聞き、その言葉にさらに怒りと悲しみを持ちました。それに耐えつつ、もし、一言でも問うていたら、未然に防げたじゃないかと、皆が自責したのです。 それで、現場に行き、工務店の方と話し、ヒナを発見できたのです。もし現場にもう一度行かなければ、ヒナたちはすべて死んでいたことでしょう。工事の担当者は、にこやかに「殺すのは忍びないので、裏山の自然に帰した」と言っていました。今、思うとその笑顔が、なんともささくれのように痛く引っかかります。 ただ、未然に防げず、このようにじわりと広まりつつある今、防げなかった理由のようなものが見えてきました。私たちを含め、社会は未熟で、人は無知です。出来事が何につながり、どういう連鎖を作るかも知らずに生きています。 鳥獣保護法という刑事罰を含む法律があるのだよと知らせることで、多くの無知を少しでも耕すという側面があるのだと納得しようとしています。そして、人々がツバメを始めとした野鳥や、自然界の生命を軽んじてきたことに警鐘を鳴らし、エコというファッションだけの言葉から、じっさいに環境と共に歩けるようにするための、小さくはあれ布石になるのだと信じ始めました。 一本の樹を伐ることが、どれだけの生きものに影響をもたらすか。 道路を通すことが、どれだけの生態系を狂わすことになるのか。 少しずつ、ほんの一部の人が気づき始めたに過ぎません。 ダム、河川敷、水門、河口堰、堰堤など、川という「生きもの」への影響は、何も考えずに行われる「開発という名の破壊」等々、愚かしさに気づきながらも止まることのできない社会。 そろそろ、私たち自身が、無知から生まれ変わる時期なのかもしれません。そして、気がついた人から、周囲の無知に光を当てるべきなのかもしれません。無知は恥ずかしいことではなく、むしろ、知る喜びを多く眠らせている状態です。私たちも今回の件で、鳥獣保護法というものを知りました。あいまいに「何か法律に引っかかる」とは思っていたのですが、知らなかったのです。知っていれば、野鳥の巣を手にかけようとしている人に、きちんと注意もできます。 もちろん、それ以前のことが大事です。 生命愛とも言うべき、自然への愛情と敬意です。 すべての生命は、この地球上で生きる兄弟のようなものです。 仮に地球がなければ、誰も生きていません。 水がなければ、空気が、大地がなければ、だれも存在していなかったんですよね、この地球には。こういう、あまりに当たり前なことに対してもまた、私たちは無知なのかも知れません。 そして、生命に対しても。 少しだけ眼と耳を開き、口を開き、周囲の人と、自然、生きもの、生命のこととかを、話し合ってみるといいと思います。ふだん、そんな話はしないかもしれませんが、いい切っ掛けだと思うのです。そして、せっかく湯水のような情報が、このネットの中に眠っているのだから、たくさん検索したりして、知識を広げ、たくさん考えたりして知恵を深めていけたらと思います。 ●ブログの閉鎖について 2006年07月18日 突然ですが、 荒らし目的、中傷目的での書き込みが多くなったため、 このブログを閉鎖することにしました。 閉鎖にあたり、私たちの意見をまとめました。 |